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文献の利用方法と管理文献の利用方法と管理34研究を進めていく上で、他の研究者が著述した先行研究の文献を読むことはとても重要です。このガイドでは、そういった既に執筆・公表された膨大な図書、論文、学術情報から必要な文献を探すための情報探索ツール(Webサイト)等を紹介してきました。そうして入手した文献の内容を、自分の書く論文に引用する場合は一定のルールがあります。その表現方法を間違えると、「剽窃」や「盗用」として疑われたり、場合によっては罪に問われる事もあります。自分の意見と他人の意見と区別して明確にわかるように記述する、「出典の明示」が必要です。また、そういった正しい引用をすることで、論文での自分の意見に客観的な「信頼性」が増します。正しい引用の仕方や参考にした文献の明示に心がけ、執筆しましょう!【引用文献・参考文献】分野によっては、「引用文献」、「参考文献」を区別せずに「参考文献」または「参照文献」と呼ぶこともありますが、ここでは、分かりやすくするために区別して説明します。「引用文献」とは、本文中に明示した文献です。本文中で他人の意見を書いている場合は、必ず、他人の意見であることがわかるように明示すること(出典の明示)が必要です。「参考文献」とは、本文中では触れないが、執筆全体を通じて利用した文献のことです。なお、他の著作物の写真や図表を転載することは、通常、この引用条件範囲を超えると考えられることが多いので、著作権者の許諾が必要です。引用・参考文献の書き方は、各分野や雑誌によってルールがあります。代表的なものとして、「SIST 02」を紹介します。(*雑誌等に論文を投稿する場合は、必ず、その雑誌のルールの確認や指導教員に相談してください。)【SIST 02(科学技術情報流通技術基準 参照文献の書き方)】SIST(:Standards for Information of Science and Technology=科学技術情報流通技術基準)は、旧科学技術庁が開始した事業で、文字通り、科学技術情報の流通を円滑にするために作成された基準です。その基準の中の「SIST 02」は「参照文献の書き方」で、科学技術論文の参照文献を示す際に記述する表記法、記述順序等の原則や指針を示すものです。最新の基準はSIST 02:2007です。(このSIST事業自体は2012年3月で終了となっておりますが、この基準自体は公開されており、日本では標準的な基準となっています。)引用・参考文献 書き方例参考文献の役割では、具体的に代表的な書き方を例示してみます。なお、下はSIST 02 に準じた一例です。学術雑誌等に論文を投稿する際には、必ず、その雑誌のルールを確認してください。〈本文中での引用例〉まなぴーは、「放送大学イメージキャラクターとして2008年に誕生しました。デザインは漫画家のこうの史代さん」(放送大学学園 2010:211)により、作成され………〈引用文献・参考文献リスト〉放送大学学園. 放送大学年史. 改訂版, 千葉, 若葉出版, 2010, 455p.*記号「,」、「.」は半角で統一。「」は半角スペース。出版地、シリーズ名、シリーズ番号、ISBNは任意記述項目で省略可能。総ページ数はページ数の後に「p.」を付加。著者名.書名.版表示,出版地,出版者,出版年,総ページ数,(シリーズ名,シリーズ番号),ISBN.【図書(単行本)の場合】*以降の例文の文献はすべて架空の文献です。例例「参考文献の役割と書き方」http://sti.jst.go.jp/sist/pdf/SIST_booklet2011.pdf「科学技術情報流通技術基準 参照文献の書き方」http://sti.jst.go.jp/sist/handbook/sist02_2007/main.htm【参考】ひょうせつ*記号「,」、「.」は半角で統一。「」は半角スペース。著者名.論文名.誌名.出版年,巻数,号数,はじめのページ-おわりのページ.【雑誌論文の場合】

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